架空の地「エディン」を舞台に繰り広げられる、壮大なエピック・ファンタジーノベル!


ニビルの娘 遥けき彼方に囚われたり
悲哀が片翼を裂き 希望が身体を縛る


棺より生まれ 朝日と共に消え去りし影
荒廃という都に住み 破滅という玉座に坐す
群れから七つが別れ 過去と未来を切り離す
運命は始まりから消え 死と混乱が支配する


千の時を紡ぐ使者 天命のしるし刻まれし者
二つを繋ぐ大いなる敵意 幻の月へと導かん


―大賢者ジウスドラの言葉―



 記憶の音色
 今はもう届かない世界が奏でるもの

 永久の闇に浮かぶ 少女にだけ聞こえる歌
 少女はそっと その歌を口ずさむ

 彼方に忘れさられた 楽園の記憶
 暖かく安らかな 悲しみの波紋

 それはいつしか 少女の全身を包み込む

 本当の自分は 遠い場所に消えてしまった
 少女は その痛みを思い出す

 あの人はふたたび 自分を見つけてくれる
 だろうか?

 今も あの約束を覚えているだろうか……
 その答えを知るものは 誰もいない
 少女は一人 歌いつづける

 どれだけの時を そうしてきたのだろう



 少女の歌は 星の記憶
 その調べは 運命の螺旋

 少女は世界――
 そして少女は 覚めない夢を見続ける
 全てが この闇に沈まぬように……



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